〜ヤマハSEカスタムを中古で選定。中学生のためのクラリネット購入記〜
🐣 はじめに
今回のご相談は、アメリカ在住の中学生の生徒さん。
いつもはオンラインレッスンを受講してくれていますが、今回の一時帰国を機に中古楽器選定のご依頼をいただきました。 これまでプラスチック製クラリネット(レンタル)を使っていましたが、
上達してきたため「木製の自分の楽器を持ちたい!」と購入をご検討。
- 🎯 予算:15万円
- 🎼 メーカー:お任せ → ヤマハSEカスタムを提案(中古)
🎹 なぜ「中古楽器」?
✨ 中古クラリネットの魅力と注意点
クラリネットは「新品=良い」ではありません。
状態の良い中古楽器は、新品にはない“鳴り”や“味わい”があります。
特にSEカスタムは、ヤマハの中でも柔らかく深みのある音色を持つモデル。
新品にこだわるより、中古で状態の良い上位モデルを選ぶことで、ぐっと世界が広がります。
✅ メリット
- 木がしっかり乾いていて、響きが深い
- 上位モデルを手頃な価格で手に入れられる
- プロでも中古を選ぶケース多数!
⚠️ 注意点
- キーの動きのクセ
- タンポの劣化
- 音程や響きに不具合がないか
→ このような“落とし穴”もあるので必ずプロ目線での選定が必要!
🔍 今回の選定ポイント
- 📍 アメリカの吹奏楽部で使用予定
→ チューニングが日本(442Hz)と違い、アメリカでは440Hzが主流
→ 音程の傾向をチェックし、最適な一本を選定 - 📍 吹く場所・音楽のスタイル・将来の方向性も意識
→ 音色や吹奏感だけでなく、「どこで・どう吹くか」も大切に
💡 プロとしての視点で「今の実力+未来の成長」まで見据えてアドバイスをしました。
現地での演奏スタイルや音の好みにも配慮し、「どの場面で、どう吹くのか?」を一緒に考えながら選定しています。
ただ音が出るだけでなく、これから数年を一緒に過ごす“相棒”として本当に信頼できる楽器を見つけることが大切なのです。
🛠️ 私の選定スタイル
私の楽器選びは、「楽器本体」だけでなく「吹く人とどう寄り添うか」まで考えた選定です。
スイス国立音楽院でクラリネット指導の資格を取得したからこその視点があります。
生徒さんの演奏環境・将来の目標・身体の使い方まで考慮し、最適の一本を探すお手伝いをさせていただきます。
🔄 選定の流れはこんな感じです:
- 楽器店をリサーチ → 在庫や価格、状態を徹底チェック
- 私自身が試奏へ → 音の立ち上がり・音程・キーの精度・音色・吹奏感を入念に確認
- 最終候補を生徒さんと再試奏 → 実際に吹いてもらい「これだ!」という感覚を大切に
→ 現場で専門家ならではのアドバイスも行います
🎯 今回選んだ一本:ヤマハ SEカスタム(中古)
今回見つけたSEカスタムは、
🔹 15万円とは思えないほどの状態の良さ
🔹 温かく、包み込むような音色
🔹 生徒さんの表情がパッと明るくなる一本でした。
🎵 吹いた瞬間、楽器が自然に応えてくれる感覚があり、
「これがいい!」と生徒さんが即決してくれたのが印象的でした。
💬 おわりに|ご相談・選定依頼について
私はこれまで、
🎻 ヨーロッパ各国で演奏活動
📚 現地ヨーロッパの音楽学校で指導
🎓 スイスの音楽教育学部でクラリネット指導を専門的に学び資格を取得
演奏歴と指導歴の両面から、
楽器選びや身体のトラブルへのアドバイスにも対応しています。
💡 「どれを選べばいいのか分からない…」
💡 「中古でも安心して選びたい」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
🎼 プロフィール・実績
クラリネット奏者/講師 慶子
スイス国家資格を持つクラリネット講師。
ドイツ・スイスに音楽留学し、クラリネット奏者・指導者として活動。
現在は横浜市消防音楽隊所属。クラリネットやアンサンブルの指導に力を注いでいます。
🏆 受賞歴・主な実績
- 🥈 第2位:ブレーメン芸術大学音楽コンクール(2016年)
- 🏅 インタプリティション賞:ISA国際サマーアカデミー(2017年)
- 🌟 優秀賞:第6回Kクラリネットコンクール(2024年・動画審査)
- 🎼 ブレーメン・フィル、仙台フィルの定期演奏会に出演
- 💿 所属クラリネットアンサンブルにてCDリリース